Salesforce向けのファイルセキュリティソリューションで考慮すべき点

Salesforceにおけるファイルのアップロードは、サイバー脅威が侵入する便利な経路となっています。では、Salesforce向けのファイルセキュリティソリューションにはどのような点を重視すべきでし…

ファイルはSalesforceのワークフローにおいて不可欠な存在ですが、同時に格好の攻撃経路でもあります。カスタマーポータルからアップロードされる契約書、Service Cloudを介して送信される請求書、あるいはエージェントチャットで交わされる社内添付ファイルなど、Salesforce環境に流入するすべてのファイルには常にリスクが潜んでいます。

だからこそ、Salesforceに適したファイルセキュリティソリューションの選定は、単に「要件を満たす」だけの作業であってはなりません。既知のマルウェアから、これまでに見たこともない「ゼロデイ攻撃」に至るまで、あらゆるファイルベースのサイバー脅威に対して、高度かつリアルタイムの防御を提供できるソリューションが必要です。

2つのファイルベースの脅威:なぜ両方に対する防御が必要なのか

今日の攻撃者は、同じ古い手口を繰り返しているわけではありません。PDFやWord文書、画像ファイルなど、一見無害に見えるファイルの中に、これまでに検知されたことのない悪意あるコンテンツを巧妙に隠蔽しています。こうした「ゼロデイ脅威」は検出が極めて困難であり、表面的な検知メカニズムの網の目をかいくぐって侵入してきます。

1. コモディティマルウェア
これらは、すでにセキュリティベンダーによって検知・特定されている広範な脅威です。デジタル「シグネチャ」を持つウイルス、トロイの木馬、ランサムウェアファミリーなどがこれに該当します。従来のウイルス対策製品の多くは、シグネチャベースの検出のみに依存しているため、シグネチャデータベースが最新の状態に保たれており、運が良ければ検出することができます。

2. ゼロデイおよびポリモーフィック(多形性)マルウェア
現代において真に厄介なのは、これらの新興脅威です。「ゼロデイマルウェア」は完全に新規の脅威であり、多くは従来の検知を回避するために特別に作成されています。一方、「ポリモーフィックマルウェア」は、拡散するたびに自身のコードを変異させるため、基本的なシグネチャ検出や単発のスキャンを容易に回避します。これらの脅威は発見が難しく、検知される前に組織に甚大な被害をもたらす可能性があります。

したがって、Salesforceのファイルセキュリティソリューションは、静的なスキャンにとどまらない対策を講じる必要があります。そして、その「検知精度」こそがビジネスの成否を分けるのです。

実証された防御力:AV-TESTアワードを受賞した脅威検知テクノロジー

Salesforceのファイルセキュリティソリューションを選定する際、必要となるのはマーケティング的なアピールではなく、「実際にテストされ、効果が証明されている」という確証です。

WithSecureが提供するのは、まさにその確証です。当社の高度なマルウェア検出エンジン(WithSecure™ Cloud Protection for Salesforceに搭載されているものと同一のコアエンジン)は、年間を通じて実施された企業向け検証において完璧な検出結果を達成し、AV-TESTの「Best Protection Award 2024」を受賞しました。

2024年を通じて、独立系テスト機関であるAV-TESTは、企業向け防御テストの一環として、9万件以上のマルウェアサンプルを用いてWithSecure製品を厳密に評価しました。その結果、マルウェア検出率は「100%(完全)」を記録しました。すり抜けた脅威は一つもなく、WithSecureはすべての攻撃を効果的にブロックし、テストシステムへの被害を完全に防ぎました。

AV-TEST protection score WithSecure file security

「この結果は、WithSecure Intelligence、そして研究開発(R&D)およびサイバーセキュリティチームの絶え間ない献身の証です。彼らの専門知識により、既知の脅威と新たな脅威の双方からお客様を確実に保護しています」 Paolo Palumbo(WithSecure、W/Intelligence担当VP)

サイバーセキュリティ業界において最も信頼されている第三者評価機関の一つであるAV-TESTからのこの評価は、WithSecureの検知能力が迅速かつインテリジェントであるだけでなく、実環境においても極めて有効であることを証明しています。

Salesforceをご利用のお客様にとって、これは「WithSecure Cloud Protection for Salesforce」が、この業界トップクラスの保護機能をそのまま皆様のクラウド環境にもたらすことを意味します。サポートチケット、パートナーポータル、自動チャットワークフローにいたるまで、ビジネスに触れるすべてのファイルをくまなくスキャンします。

既知のウイルスであれ、PDFに偽装されたゼロデイ脅威であれ、WithSecureが拡散前に確実に阻止します。

Salesforceに最適化されたリアルタイム・多層防御

WithSecure Cloud Protection for Salesforceは、単なるアップロード時の基本的なファイルスキャンをはるかに超える機能を提供します。ファイルのアップロード・ダウンロードから、フォーム、サポートケース、パートナーポータル、Slackなどを介した動的なやり取りにいたるまで、Salesforceワークフローのあらゆる段階で、継続的かつ多層的な防御を実現します。

仕組みは次のとおりです:

多層的なファイル分析エンジン

すべてのファイルは、以下のような高度な検出技術を組み合わせた堅牢な防御スタックによって評価されます。

  • シグネチャベースのスキャン: 既知のマルウェアバリアントを迅速に特定
  • AI搭載の振る舞い分析: 不審なパターンやポリモーフィックマルウェアをリアルタイムに検知
  • クラウドサンドボックス: 複雑なファイルや未知のファイルタイプを安全な仮想環境で詳細に検査
  • リアルタイム脅威インテリジェンス: 常に最新の状態にアップデートされる脅威データベースとの連携

これにより、ファイルの送信元や共有方法に関わらず、コモディティマルウェアとゼロデイ脅威の双方からSalesforce環境を安全に保護します。

あらゆる侵入口におけるリアルタイム防御

WithSecureは後手に回ることはありません。ファイルが以下のタイミングに達した瞬間に、即座にスキャンを実行します。

  • Salesforceへのアップロード時(ケース、フォーム、ポータル、チャット経由など)
  • ユーザーまたはエージェントによるダウンロード時
  • Agentforceのワークフローやメッセージング連携(WhatsApp、Slack、Webチャットなど)内でのアクセス・共有時

このリアルタイムスキャン機能は、操作する人や環境によって形を変えるポリモーフィックマルウェア(従来のウイルス対策ツールでは大きな死角となっていた脅威)を検出する上で極めて重要です。

悪質なURLおよびQRコードの高度な検出

今日のファイルは、単なるデータにとどまりません。フィッシングリンクや、悪質なサイトへ誘導するQRコードを埋め込むための「配信手段」として悪用されることが増えています。WithSecureはドキュメントや画像ファイルの内部までスキャンし、以下を検出します。

  • 悪質なリンク、短縮URL、リダイレクト
  • ファイル(画像・PDF等)内に埋め込まれたQRコード
  • 難読化または隠蔽されたWebコンテンツ

これらの機能は、フィッシング攻撃を阻止し、Salesforceチャネルを通じて組織に忍び寄るソーシャルエンジニアリングの手口からチームを守るために不可欠です。

「後付け」ではない、Salesforce完全ネイティブ設計

外部連携やAPIベースのその場しのぎの対策とは異なり、WithSecure Cloud Protection for Salesforceは完全にSalesforceネイティブなアプリケーションとして構築されています。

  • インフラの追加不要: ミドルウェアや追加のサーバー構築は一切不要です。
  • スムーズな導入: Salesforce AppExchangeから直接デプロイ可能です。
  • システムとの調和: SalesforceのUI、オブジェクト、ワークフローにシームレスに統合されます。
  • 広範な対応力: 標準およびカスタムオブジェクト、Experience Cloud、Sales Cloud、Service Cloud、Government Cloud、さらには自律型AIであるAgentforceのワークフローなど、あらゆる環境に対応します。

迅速に導入でき、設定も容易で、Salesforceのアーキテクチャに完全に合致しています。「真のネイティブ」とは、単に管理画面がSalesforce上にあるということではなく、セキュリティエンジンそのものがSalesforceの構造と一体化して動作することを意味します。

WithSecure Cloud Protectionは、すでに世界中のFortune 500企業や政府・公共機関から信頼されており、セキュリティ、コンプライアンス、信頼性における最も厳しい要件を満たしています。

ファイルセキュリティは、Salesforceセキュリティの基盤

悪意あるファイルのアップロードは、今なおSalesforceのようなクラウドプラットフォームへ侵入するための最も容易な手段の一つです。また、高度な保護対策がなければ、最も検知が困難な領域でもあります。専用のソリューションがなければ、Salesforce上のファイルベースの脅威を可視化できず、インシデント対応やフォレンジック分析(原因究明)に多大なコストと時間がかかることになります。

WithSecure Cloud Protection for Salesforceは、多層的かつリアルタイムの分析により、一般的なコモディティマルウェアから検知の難しいゼロデイ脅威までを網羅します。業界をリードするエンジンを搭載し、Salesforce環境にネイティブに組み込まれた本ソリューションは、日常のビジネスワークフローやパフォーマンスを一切妨げることなく、お客様の組織の安全を確実に守り抜きます。